予防医学とは、病気にならないための医学です。西洋医学においては今頃になって騒いでいますがこれは無理もありません。西洋医学というのはもともと対症療法的だったのですから。それに対して東洋医学は予防に重点が置かれていました。だから予防医学というのは日本人にとっては別段目新しいものではないのかもしれません。
病気にならないからだを作るために生活習慣などを正すこと、これは誰もが考えていることだと思います。考えているのと、実践しているのとでは違いますけどね。
「予防医学」と聞くとなんだか難しいことのように思えるかもしれませんが、生活習慣を正すだけのことなら、医療の専門家ではない私たちでも毎日の生活の中で行なえることなのです。
では、具体的にはどんなことに気をつければよいのでしょうか。
生活の中で、健康を守る上で極めて大事なものの一つ。睡眠ですね。
世の中には全く眠らなくても生きていける人もいるそうですが、そんなのは特殊な例で、ほとんどの人は眠らなければ生きていけないでしょう。
それにしても睡眠はなぜ必要なんでしょうかねぇ。
江原啓之さんによれば、眠っている間に私たちの魂はあちらの世界に里帰りして癒してもらったりするそうですが・・・スピリチュアルな話は置いておきましょう。
まあなぜ睡眠が必要かと難しく考えなくとも、睡眠不足がいかに翌日の体調にマイナスに影響するのかは、体験的に知っている人も多いと思います。
徹夜明けでは妙にテンションが高くなったり、かと思えば急にだるさを覚えて動けなくなったり、とにかくからだが無理をしていることが自覚症状として現れます。
睡眠不足はからだだけでなく、脳にも悪影響を与えているというのも自覚できるのではないでしょうか。
普段、人間は睡眠によってからだだけでなく、大脳も休ませています。
眠っている間に大脳は、休息と翌日に向けてのメンテナンスを行なうわけです。
睡眠時間が短ければ、大脳がメンテナンスにあてる時間が確保できないため、さまざまな情報を処理する能力が衰え、活動的に物事を考えることができなくなってしまいます。
よって睡眠不足により、からだばかりでなく、気持ちの面でも不健康になってしまいかねません。
昔、受験勉強において「三当四落」なんてことばがありました。睡眠時間三時間で勉強した人は合格して四時間も眠ると不合格になっちまいますよということですが、これはとんでもない。頭の状態も悪くなって働かなくなりますし、だいたい記憶というのは眠っている間に整理されるものです。ということで「三倒四落」が正しい。
しかし、日本人は、ほかのどこの国よりも平均睡眠時間が短いそうですねぇ。
友人は睡眠時間は6時間で十分だといっています。私には信じられませんが、そういう人は多いのですよね。私なんかもう、10時間くらい寝たいのですけど・・・。
仕事や趣味、またその人がこれまで続けてきた習慣により、ちょうどよい睡眠時間は人それぞれだと思いますが、平均7~8時間の睡眠をとれるとからだのためにはよいでしょう。
そして気になるのが睡眠時間と死亡率との関係です。なんと、睡眠時間が短くなるほど、死亡率が高くなっているという調査結果もあるんですよ。