老いは誰にでもやってくるものとはいうものの、心がけ次第では大きく違ってくるものです。
どんなに健康な人でも、若いときに比べて筋力が落ちたり骨がもろくなってしまうのは仕方のないことではありますが、人によっては若いころとほとんど変わらないということもあります。例えば同じ80歳でも、歩くのもままならないという人もいれば、元気に肉体労働なんてしている方もいます。
これはやはり心がけで変わってくることです。
心がけの一つとして、高齢化が進んでいるこんな世の中だからこそ、病気にならない、けがをしない、自分のからだは自分で守るという予防医学が大切になってきます。
高齢者が骨折したことをきっかけに寝たきりになるということはありますので。
寝たきりになってしまう前に、その予防に努めましょう。
寝たきりになってしまう原因の多くは、脳卒中と、上述の骨折と言われます。
脳卒中・脳梗塞の危険因子として高血圧、糖尿病、飲酒、喫煙、肥満、ストレスなどが挙げられますが、どれも生活習慣病の危険因子と同じです。なかでも肥満・高血圧・高脂血症・高血糖はメタボリックシンドロームとして注目されていますね。
毎日の生活を見直し、生活習慣病を予防することが、寝たきりにならないためのひとつの道で、これは寝たきり予防に限らず、健康で長生きするためには必要なことです。
また、年をとるとカルシウム摂取が不足したり骨を作る機能が弱くなったりして、骨が折れやすくなります。
尻もちをついただけで圧迫骨折を起こしたりします。
骨折をすると、その治療のために安静にしておかなくてはいけないため、寝たきりの道へ進みがちなのです。
骨折を予防するには、家庭内では転ばないように床の段差をなくすなどの工夫をすることは必要でしょう。バリアフリーのリフォームが望ましいということになります。
また、カルシウムの摂取量を増やしたり運動をして筋力をつけることが大切です。筋肉を鍛える運動は、それを支える骨も強化することになりますので。
食事などの生活習慣を変えていくことだけでなく、安全に暮らせるよう生活環境を整えていくことも予防医学に含まれます。
からだ全体の調子を整え、バランスよく動くための体操を行なうのも効果的です。
体操は思いつきで行なうのではなく、少しの時間でもよいので毎日続けて行なうことが大切です。
始めはラジオ体操のような一続きの全身体操ができなくても、ベッドの上でできるような簡単な手や足の体操から始めて、徐々に自分の体力に合わせていろいろ試していくとよいと思います。
両手の指を、親指から順に折り曲げ、今度は小指から順に開いていくという指折り体操や、足の指を開く体操、足首を前後に動かしたり回す体操、それだけでも脳の働きを活発にしたり冷え性対策や脳梗塞予防につながります。
場所や時間を選ばず気軽に始められる体操ですが、大事なのは継続することですね。寝たきり予防に対しても「継続は力なり」は正しいといえます。